TomomiMaria

シネマ歌舞伎 らくだのTomomiMariaのレビュー・感想・評価

シネマ歌舞伎 らくだ(2008年製作の映画)
5.0
待ちに待った月1シネマ歌舞伎、今年度第一回目の上映が始まりました!

どんな話か予習無しで見に行った「らくだ」、最高のコメディでした!
日本人の心の根っこ部分に染みる喜劇、もう、大好き!勘三郎さん、ステキ過ぎた!
今更ながら早世が悔やまれます…

歌舞伎に興味ない方にもぜひご縁があるといいなあと思うので、あらすじを書いてみますね。

とあるボロボロな長屋の一室で、おばちゃんが亡骸にお経をあげてます。
そこへ帰ってきた1人のヤクザ者。
問題児で鼻つまみ者だった仏さんの友達という彼と、おばちゃんの掛け合いからしてもう最初から愉快です。

おばちゃんがお使いに行った後、通り掛かったくず屋を捕まえ、この仏さんの供養のために、長屋の大家のところに行って、お酒と煮染めを提供しろと言ってこい、と無茶ぶり。
大家はしみったれだから無理に決まってますよ!と尻込みするくず屋に、ヤクザ者は、そんなら仏さんに「かんかん」を踊らせて大家を脅すぞ!と言い出したかと思ったら、やにわに亡骸をくず屋に背負わす!
仏さん、もちろん生きてる役者さんですから、ま~これがうまいこと絶妙な動きで笑わせてくれる…

大家夫婦に酒の提供を頼みに行ったヤクザ者、案の定、けんもほろろに断られますが、有言実行、ネクロマンサーと化し、仏さんを踊らせちゃうもんだから、大家夫婦はガクブル、お客さん爆笑、演者まで笑っちゃってるんですが…

酷い脅しで酒をせしめ、早速酌み交わすヤクザ者とくず屋、最初は腰の低かったくず屋が酒が入るうちにどんどん人が変わってきて、しまいには仏さんをヤクザ者に背負わせて…

って私が書いてもあまり面白さが伝わらないと思いますが、ドリフとか好きだった人にはたまらないんじゃないかなあと思います。

同時上映(メインはこちらですが)の連獅子、勘三郎、勘太郎、七之助親子の息ピッタリの獅子ぶりをじっくり堪能できます。
私は、らくだのように、長唄無しのお話が好きですが、連獅子のような古典芸能も大好き~の割には必ず居眠りしちゃいますけども、居眠りを恐れず行くというのもありです。
隣席のおばちゃん、すごいイビキかいてました。
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