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エージェント・スティールの4423のレビュー・感想・評価

エージェント・スティール(2013年製作の映画)
3.0
『エージェント:スティール』ってこりゃまたダサい邦題だなあ。原題は『THE ART OF THE STEAL』なんだからもっとまともなタイトルを付けて欲しかった。

絵画の贋作が出てくる映画といえば『リプリー 暴かれた贋作』や『モネ・ゲーム』なんかを彷彿とさせるが、本作は『モネ・ゲーム』のテイストがかなり強い。強いというか正直なところ既視感さえ感じる。よって最後のどんでん返しもなんだか前にこういうの観たことあるなあ…という感じで衝撃的というわけではない。洒落た画面構成が目を引き、話も決してつまらないわけではないが、全体的にもうひとつパリっと引き締まった雰囲気が欲しいところ。

ちなみに私はマット・ディロン目当てで本作を観たのだが、少女から財布を盗むようなゲスい詐欺師の役だったのでマットファンにはあまりおすすめ出来ない作品かも。とまれ一番オイシイ役であったことは確かかもしれないが。

また、所々に笑える映画ネタが散りばめられていたのは嬉しい演出。ジェイ・バルチェルにマットが「魔法使いか?」と話すシーンが一番笑えた。
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