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ヴィヴィアン・マイヤーを探してのtakeachanceのレビュー・感想・評価

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その数、およそ15万点以上という作品を
公表せずに亡くなった、アマチュア写真家
ヴィヴィアン・マイヤーのドキュメンタリー映画。

作品自体はとても興味深かったが、
鑑賞後に、しばしふさぎ込んでしまった。

彼女の残した膨大な数のネガやフィルムのみならず、
倉庫に保管された遺品などを整理し、
発表までこぎつけた青年ジョン・マルーフの努力は賞賛したい。

一方で、果たして彼女は本当に世間に対して
自分の作品や人生を公表したかったのだろうかと考えてしまう。
それは彼女が「本当に」望んだことなのだろうか。

死ぬまで写真を撮影していたことも、
撮影した写真も他人に見せない秘密主義の
その徹底ぶりに、彼女の性格の意固地さを感じさせる。
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