ヴィヴィアン・マイヤーを探しての作品情報・感想・評価

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」に投稿された感想・評価

kentaro

kentaroの感想・評価

3.8
故人だから公表の必要性の有無や彼女の望んだ事なんて知る由も無いんだけど、こういう事象があってこの映画を観れて良かった。あと小説の様に「こういう人なのかもしれない」と妄想するは個人的に嫌いじゃない。
バックボーンを知ったいま、個展があるなら見に行きたいな。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.8
まるで、リアル「嫌われ松子の一生」の世界。
ある若者が名もなき写真家による古いネガを手に入れて、それをブログアップしたところ、予想以上の反響にその写真のネガだけを手掛かりに写真家の軌跡をたどろうとする。
と、なんともドラマティックな実話。
街のひとたちの何気ない日常と瞬間を切り取った魅力的な写真たち。
驚くほどたくさんの素晴らしい写真を撮りながら一度も世に発表されなかったのはなぜ?

彼女の名前はビビアン マイヤー。
職業はナニー。
エキセントリックで内向的で攻撃的。
優しいけど、いじわる。
と、もう矛盾しまくってる。
内面の鋭すぎる感性が人を突き飛ばしてしまうから雇い主とはうまく行かず、
彼女は自分をまるで慰める材料を探すかのように撮り続けた。
悲劇を悲しみながら楽しんで
内面世界に閉じこもりながら、人のプライベートに入り込む。
写真の中に果てしない人間性を感じて、でも掘り下げれば掘り下げるほど、見てはいけなかった彼女の闇の部分をこじ開けることにもなる。
彼女がこのようにほんとは自分の作品を注目して欲しかったのかどうか分からない。
単純に考えれば、写真を撮りためて、ためて溜め込んで行くことが彼女の表現方法の最終地点であり、このようにドキュメンタリー作品になるまでに注目されることなんて望んじゃいないのかもとも思う。
でも、決して恵まれていたとは言えない彼女の孤独な人生、会ったこともない青年に見つけ出される。
本当の彼女の気持ちなんて分からないけど、きっと天国でこれをいやな顔しながら心の中ではなんだかホッとした気持ちで見守っているのだと思いたい。
 謎の写真家を追うドキュメンタリー。写真の良さはスライドショーでも伝わってきたけど、出生や素性をほじくり返すこの映画自体の趣旨はさすがに途中から嫌気がさしてきた。
 作品の公表は生前から望んだかもしれない。そこから評価が上がってくることも、彼女に対する研究が進められることも。ただ、知らなくていいこと、本人が知ってほしくないことまで暴き立てる意味が、作品を理解する上で必ずしも必要だろうか。少なくとも映画という手段では向いていない気がする。
名も無き貧しい乳母として一生を終えた謎の女性が遺した膨大な撮影済みネガをひょんなことから見つけて大きな反響を呼んだ発見者が、生前の彼女を知る人達へのインタビューなどを通してその正体を突き止めようとするスリリングなドキュメンタリー。

遺された写真と関係者の証言をテンポよく編み込みながら、亡くなった彼女の人物像へが徐々に浮かび上がってくるスピード感が心地良い。

身寄りもなく、エキセントリックで、仕事以外では人を遠ざけ、乳母の職を転々としながら撮り溜めた作品を結局は秘匿したまま世を去った彼女の選択と、表現に対する彼女のリビドーの塊のような写真群との乖離に「人生とは何か」「表現とは何か」について色々な想いがとめどなく喚起される。

彼女の実体に近づけば近づくほどその実体がわからなくなるという、不思議な感触を併せ持った映画。
以前、書店でたまたま目に入った写真集をなんの気なしにめくってみたら、どの作品も素晴らしく魅力的で見入ってしまった記憶があるんですけど、その時に初めてヴィヴィアンマイヤーという人物を知ったんです。彼女についての、ドキュメンタリー映画があるとのことで、ずっと気になってた作品。ようやく観れました。



わたしは彼女の写真と、作品をつくる姿勢が大好き。ちょっとぴったりな言葉が浮かばなかったんだけど「作品」とか「つくる」って表現が、そもそも違うんだけど。
15万以上の膨大な作品を残しながら、生前は1枚も発表されなかった写真たち。「人に見せるため」とか「作品として」という態度でないことが明らかで。とにかく撮りたいものを、自分の面白いと感じた場面でカメラを構えて、最高だと思ったポジションとタイミングで撮りました!みたいなストレートさと天才的としかいえないセンスの良さ。


映画では、変わり者だったということばかり言及されてて、ほとんどの部分がまだ謎だらけ。わたしはもっともっと彼女のことが知りたかった。

ありふれた日常が、いつかかけがえのないものになるなんて、そんなこと分かり切ってるけど、その瞬間にシャッターを切るのは難しくて。だから、写真を撮るひとはいきなり何か大事なものを失ったことがあるひとなのかなあ、とか、勝手にいろいろ想像してしまうわけでして。
aya

ayaの感想・評価

4.0
世間には出さずに魅力的な写真を撮り続けたヴィヴィアンマイヤーさん。天才芸術家は人を感動させる作品を生み出すけど、世間に出すのが苦手なんだよな…周りのサポートがあって、やっと世間に出される。死後の発表は本人にとっては嫌だったんだろうか。でも素人の私が見ても、心惹かれる写真ばかりで、倉庫に眠っていたネガの価値を見落とさず、現像から展示までやったジョンマルーフさんに感謝。
ヴィヴィアンマイヤーさんのことを思うと、ドキュメンタリー映画として残るのは、複雑な気持ちだけど、魅力的な写真家を知れて良かった。
その数、およそ15万点以上という作品を公表せずに亡くなった
アマチュア写真家ヴィヴィアン・マイヤーのドキュメンタリー映画。

作品自体はとても興味深かったが、
鑑賞後に、しばしふさぎ込んでしまった。

彼女の残した膨大な数のネガやフィルムのみならず、
倉庫に保管された遺品などを整理し、
発表までこぎつけた青年ジョン・マルーフの努力は賞賛したい。

一方で、果たして彼女は本当に世間に対して
自分の作品や人生を公表したかったのだろうかと考えてしまう。
それは彼女が「本当に」望んだことなのだろうか。

死ぬまで写真を撮影していたことも、
撮影した写真も他人に見せない秘密主義の
その徹底ぶりに、彼女の性格の意固地さを感じさせる。
せみ

せみの感想・評価

-
世界ふしぎ発見より高クオリティのミステリ
xxxxxxx

xxxxxxxの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

記録
あっという間の83分間でした。凄い情熱と衝動。どの写真も魅力的。ティム・ロスが出てきたのには驚いたなー。手元に置いておきたい一本。写真集も欲しい。止めようのない衝動!
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