きぬきぬ

彼の見つめる先にのきぬきぬのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
3.8
思春期の少年レオは盲目という障害があるから、両親や、気の合う女ともだちでさえ彼を気遣い、それで助けられてはいるけれど、他とは違うからと自由になりきれない閉塞感を感じてる。それが美少年の転校生ガブリエルと親しくなることで、少しずつ解放されていく。
クラシックの音楽ばかり聴いていたレオが、ガブリエルの勧めでベル&セバスチャンを聴くようになる。音楽を聴いて踊ることも教わる。
映画を観に行き、ガブリエルに解説してもらう。夜に家から抜け出して月を観に行き、どんな光景なのか話してもらう。レオが今まで教えてもらえなかった世界が、ガブリエルによって広がって行くと共に、彼は同性のガブリエルに恋愛感情を抱いて自分がゲイだと自覚する。
実は、美形で女の子にもてるガブリエルもゲイなんだと思う。だからレオと距離を取ってしまったりもしたんだろうな。
揺れる年頃が普遍的ながらもとても繊細に描かれてる!
障害ある少年の性の目覚めも、恋のライバルとなった女ともだちとこじれるのも、せつなく痛い思春期。
度々、一人になったレオに、誰かの手が必要と感じさせる場面が辛いし、人の表情が見えない彼に、気持ちが伝わらないことが辛い。
でも、信頼出来る誰かの手が彼と手を繋いでくれることで、強くなれる。理解し合えるその爽やかさ!
レオくんはそれがとても幸運!