ブラジル・サンパウロを舞台に、思春期の若者たちの揺れ動く感情をみずみずしく切り取った青春ドラマ
目の見えない高校生のレオナルドは過保護な両親や優しい祖母、いつもそばにいてくれる幼なじみの女の子ジョヴァンナらに囲まれて平穏な生活を送っていた
ある日、彼のクラスにガブリエルという少年が転校してくる
彼はレオにも周りの人と別け隔てなく接してくれ、3人は自然と仲良くなっていく
レオとガブリエルが放課後レオの家で学校の課題を進めるシーンが好き
トゥーマッチラブ、ポップで爽やかで、この作品の雰囲気にぴったり
しばらく脳内リピートされるくらい身体に残るリズム
レオは目が見えないけれど、もともと明確な意思と負けない心と、そしてユーモアを持っている魅力溢れる少年
ガブリエルと出逢ってからはさらにエネルギーを得てより彼を眩しく照らしている気がする
演じているジュレルメロボは幼い頃から演技をしているらしく、作中の彼は常に自然体で才能を感じた
ガブリエル演じるファビオアウディの美しさはどのシーンでも目を惹く、美少年
ジョヴァンナの初恋は実らないけど素直に祝福してくれる心の優しさにジーンときてしまう、彼女はいつか必ずいい恋に巡り逢うね
好きな人を試したり、相手の行動に一喜一憂したり
若い頃に抱いたことのある様な微妙な心情を3人は上手く表現してくれている
彼らのバランスは1度崩れてぎくしゃくしてしまったけれど、そんな事に不安を感じさせないくらい互いを想いやっていて、友情の素晴らしさを感じられる快作でした