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彼の見つめる先にのmooogのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
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盲目の少年レオ、幼馴染の少女ジョヴァンナ、転校生の少年ガブリエル。思春期、揺れる心とそれぞれの関係性が繊細に、でも分かりやすく描かれていてよかった。
障がいや性的マイノリティに対するハンデや重さは感じず、全体の雰囲気も思春期特有の焦燥やもどかしさより、純粋な、真っ直ぐな、見ていて微笑ましくなるようなあたたかさがあった。

友達と恋愛の境界線って絶妙で、同性で一線を越えるような感覚は、きっと誰にでも起こり得ると思っていたけどそうじゃなくて。好きになった人が同性だっただけ。だから惹かれていく過程も自然で、ただただ愛しかった。
ガブリエルと出会ってレオの世界が広がっていくのが、いい。一緒に過ごす一瞬一瞬に心が弾んだ。

レオを取り巻く大人たちの愛情も感じながら、反抗期にも大いに共感しながら、総じて最高の青春映画だった!
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