ゆき

彼の見つめる先にのゆきのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
3.9
「優しさ」に満ち溢れる100分。

サンパウロ。生まれつき目のみえない彼のクラスに新しいクラスメイトが転校してきた。転校生は「障害」にも人に対しても壁を作らない。自然と距離を詰めていく度に感情は揺れ動く。幼馴染のヒロインと二人のみずみずしい感情を描く。

きっとみんな持っているであろう少し歪んだ個性。
共鳴した時にはとっても輝かしい日常を導き出してくれる。
特定の人に対してのみなぜ恋愛感情を抱くんだろう、きっかけは何気ない共鳴なんだって痛感させられました。

ありふれた高校生の日常の中で知らない世界を教えてくれる人なんて絶対に魅力的に感じるに決まっている。
不器用さも素直さも可愛らしすぎました。
過保護すぎる両親に反発するのも成長の証拠。
大人の入り口に立つティーンエイジャーって感情がとっても忙しいから。良い時期だなぁ~。

あんな綺麗な陽射しの中、自転車で駆け抜けたい。
元の短編映画も見たくなる一作
ゆき

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