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彼の見つめる先にのkazataのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
4.0
ありそうで無かった?
"障害×同性愛"のマイノリティかけ算でも爽やか青春映画。

恋をすることで世界が広がっていく興奮と、だからこそぶち当たってしまう壁の悲しさと、それでも主人公レオが前に進もうとするポジィティブさに、共感&感動するのはもちろんだけども……
(これだけなら"良くできた"24時間テレビ的ドラマでしかなかった)

何と言っても本作の最大の魅力は主人公の幼馴染みガールのジョヴァンナこと"Gちゃん"にこそあるんだ!と思う。
Gちゃんがレオの存在を時に疎ましがったり、それでいて放って置かれると拗ねてみたり、同じ子を好きになったら意地悪したくなったり、でも結局はレオのことを嫌いになれないしで自己嫌悪したり……と極々当たり前のリアクションをするからこそ「私はやっぱり親友のレオが好き!」という思いに至るわけで。

そしてG ちゃんの心境の変化には、レオがマイノリティであるかどうかは関係ない!ってのがとっても重要で。だってマイノリティが頑張ってるから応援するし感動するんじゃなくて、レオに魅力があるから応援したくなるってのが当然だもんね。
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