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彼の見つめる先にのRのレビュー・感想・評価

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)
4.8
これはヤバイ!!! 何もかもがキュート!!! こんなにキュートな映画があっていいのか!!! 現実に戻るのがつらい!!! 若きBLモノと言えば切ない映画ばかりの世の中だが、本作の明るい幸福感に満ち溢れたキュンキュン具合は胸が苦しくなるほど! 主人公のレオはブラジルのサンパウロに暮らす、生まれたときから全盲の男子高校生。小さな頃から大の仲良しの親友女子ジョバンナはいつも横についてくれて、彼の手伝いもいろいろとしてくれる。レオは授業中ずっと点字タイピングでパシパシ音を立てながら授業を受けてるから、周りのイジワルな男子たちに時々からかわれたりする。そんな彼のクラスに、ガブリエルというイケメン君が入ってくる。ガブリエルは優しくて気さくでレオが目が見えないことを全く気にしない。レオは彼と歴史のリサーチのペアを組むことになり、一緒に過ごす時間が増えてだんだん仲良くなっていくんやけど、そのままガブリエルのことを好きになってしまうんです! ガブリエルがうちに忘れていったパーカーの匂いをかぎ、服をぬいでそれを着て、彼を思いながらオナニーするシーンのキュートさといったらない! まさか世の中にキュートなオナニーなどというものが存在したとは! まったく驚きだ! いや、けどよくよく考えたらオナニーってそもそもがキュートなものなのかもしれない。何やひとりでこっそりモゾモゾゴソゴソやってひとりでああんってなってるんやから。まぁそれはおいといて。ところが、ふたりが急速に仲良しになっていくんで、ジョバンナはやきもちを焼いて、二人から距離を置くようになってしまう。一方、クラスで人気者の女の子がガブリエルのことを好きになり、彼に接近。そんなこんなを気にして凹んでいくレオ……青春期の高校生たちの恋と友情のスウィートな悩みを、どこまでも優しくあたたかい、愛のこもった視線で描いていく。と同時に、レオのことをいつも心配してる両親と、独立心が芽生えて新しい経験を求めるレオとのぶつかりもあったりする。けど何だかんだ男同士、レオの気持ちが分かるパパとの髭剃りシーンはとても心温まる。ほかにも印象的なシーンが次々に連続、見てる間ずっと心奪われて、こんなにも時間を忘れた映画ひさしぶりかもしれない。特にキャンプ中のシャワーシーンはあらゆる意味において素晴らしい。心躍るのとちょっとのドキドキとで息が止まるか思たわ。そして最後のシークエンス。部屋の中でのシーンで頭ボンッてなって、そのあとの学校の帰りのシーンでは喜びで心踊り、ラストのラストはキューーンてなりながら、おいおい、ちょっと怖!てなりました 実に素晴らしい! 最高のキュートネス!!! レオ演じてる俳優さんがマジ最初から最後まで極上キュート! 胸が苦しい! きっとホントに全盲の俳優なのだろうと思ってて、あとで調べたら演技ってことで衝撃。がーん。演技うますぎ。ガブリエルは誰が見ても文句なしの爽やかイケメン。ふたりともいい感じのナイスバディー。僕もワークアウトせねば! ジョバンナも絶妙な立ち位置の女子をたいへん魅力的に演じてました。いやー、こんないい気分になる映画、なかなか出会えねぇよ。何度も繰り返し見たくなるに決まってるよ、こんなの。ちなみに、ボクの高校時代はこれくらい、if not これ以上に、キラキラしてましたので、こんなキラキラありえない!って方もいるでしょうが、そんなこともないですよ。しかも今も高校時代の親友たちとキラキラ暮らしているという笑 ライフとは不思議なり。
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