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螺旋銀河のyのレビュー・感想・評価

螺旋銀河(2014年製作の映画)
3.7
カフェシーンの前に挿入される風景シーンがセンス良い。友達がいない2人の女が、ラジオドラマのシナリオのために育む偽りの友情。シナリオを学んでいる綾が協力を仰ぎながらも下に見ていた幸子が的を射た意見を述べると、自分の才能のなさを証明されるかのようで不快を覚え、プライドが傷つけられる。対して幸子は綾に対して好意を覚え、好きと言う感情が同化欲になり、それが綾を更に苛立たせる。同じ服、同じ男の好み、同じになろうと近づいてくるけれど、寧ろあなたになりたいのは私なのだという本音の発露、プライドの放擲から始まる本音の対話。
イケメンで運動できない人にちょっと引いちゃうように、美人だけど仕事はできず人生が上手くいかない人にちょっと引いちゃう感じ。(思想としては最低だけど、)そこがコメディらしさを出していると思う。
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