AITERADA

4分間のピアニストのAITERADAのレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
4.0
鑑賞後サントラ衝動買いする程には素晴らしかった。
天才はどうしてこうも理不尽な扱いを受ける苦境とセットなんだろうか。
そりゃジェニーもああなる。笑
ジェニーはクラシックより、ロックだ!
ロックって、魂の全てをぶつけてる感じ。
劇中の、「私のもの、私の音楽」というフレーズがたまらなくらかっこよかった。
その台詞どおり、後ろ手で手錠をつけられた状態で弾いて見せたり、
ラストシーンでの演奏シーンには度肝を抜かれた。道場破り。今までの人生全ての鬱憤をぶつけるが如く、取り憑かれたように弾き狂う姿、かっこよすぎて泣けた。何度もそこだけ見返してしまった。
そして演奏後恩師の姿を探すジェニー、クリューガーがはじめて笑い、深々と“お辞儀”をする姿。はーたまらなかった。
互いに救われている。
映像美とか、場面場面でちょいちょい挟まれるシュールなユーモアとか、くそデブ看守の嫉妬とそれを乗り越えての協力&父の後悔と懺悔と今自分に出来る限りの愛情とか劇中曲が良いとか。見所あげだしたらきりがない。
素晴らしい映画だった!
AITERADA

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