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4分間のピアニストのkazのレビュー・感想・評価

4分間のピアニスト(2006年製作の映画)
3.2
タイトルが結構ネタバレ感あるんですけど、4分間のピアノ演奏が肝になる映画。

手錠をはめられた女性のジャケット写真からも分かるように(厳密に言うとこんなシーンないですけど 笑)、殺人罪で刑務所に入っているジェニーという若き女性。
そこで老ピアノ教師クリューガーと出会い、その傑出したピアノの才能を開花させていく…

ていう話なんですけど、とにかくこの2人のキャラクターが強烈!
ジェニーは礼儀も知らず、凶暴で(大の男を半殺しの目に遭わせる…!)手に負えない超問題児。

一方クリューガーは礼儀、身だしなみに厳しく、偏屈で頑固な旧時代のババア(失礼)。しかし過去に秘密を持っている。

そんな水と油な2人が激しく衝突していく様は、かなり痛烈!
途中、止むを得ず2人が服を交換して着るシーンがあるんですけど、ババアのTシャツ革パン姿には思わず吹き出してしまいましたけど。(笑)

合間にクリューガーのナチス刑務所時代の回想シーンが盛り込まれて、若干話が分かりづらくなってしまうんですけど、総じてハッキリとは描かれていないシーンも多く、前後の流れで読み取るタイプの映画ではありました。(一応理解はできます)

ハートフルな感動ヒューマンドラマを期待していると痛い目に遭う映画。なかなかヘヴィな内容。

渦巻く嫉妬、暴力、そして抑圧からの解放…!

クラシックというよりはロックな映画でした!
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