《なぜ大地を血で汚すのか》
大岡昇平原作、”鉄男〟の塚本晋也が監督・脚本・主演で描く、戦場映画の傑作！
ソフト所有で再鑑賞。
初鑑賞の時よりも、圧倒される…
2度目だから、作品全体を受け入れることができたからだろう。
日本映画でここまで戦場の狂気を表現した作品が他にあるのか…
まさに日本版”地獄の黙示録〟。
1944年、フィリピン・レイテ島。壮絶極まるこのレイテの戦いは、日本兵の多くが餓死したといわれる。生き残るために戦友の人肉を食べたという証言も残っている。
兵士として戦死ならまだ報われるだろう。だが愛する者を国に残し、異国の地で戦わずに餓死するという無念さは想像を絶する…
ガダルカナル島の戦いと同様に、日本軍の兵站を軽視した無謀な作戦だったのだ。
今はなきダイエー創業者・中内功はルソン島の戦いの生き残りだった。戦後、彼が”流通王〟として一時代を築くことができたのは、この地獄のレイテ島での体験があったからかもしれない…
太平洋での激戦をアメリカの視点から描いた秀作ドラマ”ザ・パシフィック〟。
スピルバーグ×トム・ハンクスがプロデュースしていて、なかなか見応えがありオススメですよ〜！
