\観た後ご飯食べ辛い映画ランキング上位入賞作品/
いやー。久々に重たい映画見ちゃいました。フォロワーさんが何人かレビューを書いてて気になってはいたものの見るに踏み切れなかった作品です。
衝撃的でしたねぇ。想像よりはるかにスゲかったです。戦争映画にありがちだと思うんですけど、戦争前の幸せな暮らしから戦争に駆り出され、そこでの過酷な戦争体験、生きるか死ぬか、で流れていく物が多いと思うんですけどこれはある一定期間の場面を細かく描いてるからちょっと私的には新鮮でしたね。
既に戦争も末期に入り、日本の敗北が色濃く出始めているタイミングで結核に掛かり戦力外通告をされた田村一等兵。
隊にも病院にも島にもどこにも居場所がない。食料もない。仲間もいない。水もない。あるのは恐怖と不安と無力感。
個人的にはもっとストーリーにもこだわって欲しかったかな、とは思います。戦争をリアルに描けば描くほどこういう感じになるのかもしれませんが、なんか悲惨な場面をとにかく写しまくったみたいな感じが個人的には少し不服でしたね。
ただ今まで私が見てきた戦争映画の中では間違いなく一番強烈な映像描写でした。よくこんな映像を撮ったなと。あっぱれです。
飛び散る肉片、腐っていく肉体、溢れ出る血、ぐちゃぐちゃになった臓器、戦争中はそれが当たり前で珍しくもなくて圧倒的多数の中の1人でしかないっていうことの怖さ。とにかく怖かった。自分はこんな経験絶対したくない、巻き込まれたくない、毎日おなかいっぱい食べて、お風呂に入ってフカフカなベッドで寝て…そんな暮らしを手放したくない、と心から思ってしまった😅
戦争に関わっていた全ての人間に胸を締め付けられるような話があるだろうに、焦点を当てられるのは常にどこかの誰か1人だけなんですよね。全員苦しんでたはずなのに。やっぱり平和が一番です。