かるやん

野火のかるやんのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
3.5
6月の蛇以来、久々の塚本晋也映画の鑑賞。
監督自身が今作らなければ作れなくなる、と自費を費やしてまで撮った渾身の作品。
大自然の緑や空の青など、色がもの凄く濃いうえに手持ち風のカメラで人物との距離感が近いため、自分がこの地獄の中にいるかのような没入感がある。

この映画にヒーローはいない、只々悲惨で滑稽とさえ言える。戦争映画なのに敵の姿も見えないし、途中から何と戦ってるのかも分からなくなってくる。そんな極限状態で人の精神が崩壊していく様子がリアル描かれていた。