なつ

野火のなつのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
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本作で描かれた田村一等兵は、ごくごく普通の男性だった。
語り尽くされた事だけれども、戦争は、人間が人間で無くなる。
人間の極限状態を描いています。
美しい大自然の描写と、醜い人間描写の対比が表現されていた。
ここまでの熱意で制作した監督に敬意を表してノースコアで。
(ただ正直、のれませんでした)
大岡先生の原作は、傑作です。文章を目でおっているだけで、血の匂い、死臭、煙の匂い、ありとあらゆる匂いを感じる。
精神的圧迫感も凄い、おそるべき筆致力だと思いました。
戦争を風化させない為にも、定期的に読まないといけないと痛切に感じた。
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