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野火の8のネタバレレビュー・内容・結末

野火(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なにかを殺して食べて、命を奪って自分の中に取り入れて、それを極限状態ではなくてもしている自分の肌のすべらかさを、食と切り離せない生を思いました おし黙り苦しみつづけながら罪の意識に耐える主人公の眼前に最後に立ち現れる赤い炎はまるで火葬や地獄の業火のよう 終わるまで終わらない、終わっても終わらない生き物と食のつながり 永松が見せる舌の赤、ケイトウに誘われて見た肉の断面、猿だからと自分をごまかす兵士たち
食べることの選択肢(美容や健康、信仰として食べる、食べない アティチュードとして食べる、食べない 等)は、しかしそれもまた人間の独断でしかないわけで、食について考えていたタイミングでより深く考えさせられる作品とぶつかったなと感じています
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