塚本晋也最高傑作！
(って全部見たわけじゃないですけど…)
【第二次大戦中のレイテ島での極限状態を描いた作品】
誰しも聞いたことあるでしょうが、食べるものがなくて人肉食をしてしまう兵士たちの話です。
まだ見てない方、尻込みしてしまうかもしれませんが、これはリメイク作品でして、最新作の「斬、」やこの他の塚本晋也監督作品に比べて実は見やすかったりします。
または、娯楽性がある、と言ったらへんな感じがしますが、面白いと思いますよ。
【作風に必然性がある！】
塚本晋也ってもともと「鉄男」でコマ撮りですんごい造形の鉄と肉体の融合を描いたんです。
本作ではその素晴らしい手作りビジュアルが戦場の死体の描写に活かされている。
そんな塚本晋也の作風は好きモノの自分ですらちょっとやりすぎなんじゃ…ってくらいグロかったりもします。
しかしながら実際の戦場ってこれくらい酷かっただろうな、という説得力があります。
「斬、」のとこでも書きましたが、作風に必然性があり、素晴らしいのです。
ものすごい臨場感です。
オリジナルの市川崑版「野火」に割と忠実だったりもします。オリジナルの方も凶悪なシーンあり。
