この時期なので戦争映画を。
原作は大岡昇平の小説。作者のフィリピンでの戦争体験をもとにしている。
1959年に1度映画化されており、本作は塚本晋也監督・主演による2作目。
まず最初の映像が、その色彩の鮮やかさ故に、現実感がない。しっくりこない。
第二次大戦当時の映像はセピア色という印象があるせいかもしれないが、鮮やか過ぎて違和感を感じる。
作り手が伝えたかったメッセージは何だったのか。自分には上手く伝わって来なかった。
嫌いな映画ではないし、好きになるという類の映画でもないけれど、要するに入り込めなかった。