CHEBUNBUN

人狼ゲーム ビーストサイドのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

1.5
【土屋太鳳meets人狼ゲーム】
日本版『SAW』として、2013年から既に7作も作られている(『リアル人狼ゲーム』と名の付く2作とは関係ないらしい)人気シリーズ。

『累 かさね』評をした際に、読者から「土屋太鳳は憑依系で演技が覚醒したのは今に始まった話ではない」と反論され、そんな方からオススメ土屋太鳳映画を聞いたら本作を挙げていた。

オススメされたからには観なくてはとNetflixで鑑賞した。

確かに、『累 かさね』に近い土屋太鳳が観られた。ぶりっ子掠れ声ではなく、サイコパスとして中々上手い。いきなり他人の部屋に入り、柔軟し始めたり、男女が話し合っているだけで、「えっ付き合っているの?」と煽ったり、とにかくフラストレーションを掻き立たせる。何をしでかすか分からない彼女の姿、大熱唱、オンチにあることを叫ぶ狂気には魅了された。

しかし、映画自体がそもそも志が低い。低予算、ティーンズ映画だからと舐めている。ただただ、役者が叫べば狂気が描けると思ったら大間違いだ。また、何故主役をサイコパスポジションの土屋太鳳にしたのかという説得力が足りない。しかも、土屋太鳳のように会話が通じないサイコパスキャラがもう一人いるキャラ被りまで発生させている。

成る程、土屋太鳳は出る映画に恵まれてなかったんだなと感じた。
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