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雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのkazzのレビュー・感想・評価

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大好きなヴァレ監督の新作なので、輸入盤DVDにてお先に鑑賞。

ぼくが映画に求めることをヴァレ監督は、一滴も溢さず映画の中に詰め込んでくれる。はよ劇場公開してくれい。
社会の枠組みに収まると疑問を抱いて生きることは邪魔になる。「寝てろ」という政治家がいて多くの人が「obey」に逆らわない。それが社会においてスマートに生きるということなんだと思う。

本作の主人公は妻の死をきっかけに「自分自身」について気付いてしまう。これに気付かず大人になっている人をさんざん見てきたので、大多数が気付いてないのは世界中の真理で事実なんだと思う。ヴァレ監督は、その開眼を目指す真の表現者だ。

デモリションなくして脱構築はない。「ゼイリブ」ほどわかりやすくはないが、伝わる人には必ず伝わるし、人生だって変えうる豊かで素晴らしい映画。
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