地球へ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うの地球へのレビュー・感想・評価

3.9
妻が突然死んだことで、感情を失っていることに気がついた。
大切なヒト(妻)を失ったことではなく、既に「感情」を失っていたことに気がついた主人公の物語。
 
そして自分の感情を取り戻すための旅路が始まる。
しかし何をすれば良いのか分からない彼は奇行(と見える行為)に走る。
 
彼の旅路を助けるのは、偶然出会った女性(シングルマザー)ではなく、既に奇行に走っている(と考えられる)彼女の息子だった。
 
似た者同士なのか2人は気が合う、そして少年に接することで徐々に主人公の感情が戻ってくるように思えた。
しかし何がそうさせたのか、なかなか納得はできない・・・
 
彼の旅路がどのように進むのか?
そしてどのように回復していくのか?
全く予想ができず、ただただ主人公の後ろをついていくだけでした。
しいて言えば、主人公は置き忘れてきた大事なモノ「感情」、その存在に気がついたのでしょう。
顔にも感情(笑顔)が戻ってきた。
 
気がついたことに安堵したのか、子供と駆けっこを楽しんでいる。
感情のレベルはようやく子供まで取り戻したのでしょう。
 
原題の「Demolition」は取り壊す、破壊するを意味する。
感情を取り戻すために、現在の自分を破壊するそんな意味でしょうか。
 
しかし邦題では晴れた日も雨の日もどちらも逢えない、これって不倫の感情でしょうか?
邦題には納得できませんでした・・・
 

※ネタバレをコメントに書きました 
試写会にて一足早く鑑賞。
  
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