まいみん

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのまいみんのレビュー・感想・評価

3.8
鑑賞直後、心の満足感が、すーごい。
何なんだこれ。。

「ナイトクローラー」からジェイク・ギレンホールの虜になってしまい、前知識なしで鑑賞。
タイトルとポスター的に、恋愛映画かなーと思っていたら、全然違いましたw

突然の事故で妻を亡くした男の話。
周りが嘆き悲しむ中、夫のディヴィッドだけは悲しむことが出来ない。

妻を愛していなかった、と他人に告白したかと思えば、緊急停止のレバーをいきなり引いて電車を止めたり。

亡くなる直前に妻が話していた、水漏れする冷蔵庫を修理するのかと思えば全部分解したり。
そこからどんどん中身が知りたい!壊したい!欲求が加速していって、様々な物を分解、破壊していくの。。

この辺り、ジェイク・ギレンホール本当にさすがだったわ。
淡々とした狂気、というか。目に見える怖さじゃなくて、奥に眠る不気味な怖さがジワジワ表面化していく。

登場人物達もそうだけど、鑑賞してる私達でさえ「この人頭おかしくなったんだな」と思う。

でも不思議なんだけど、後半になってくると、むしろディヴィッドは純粋に自分と向き合って素直にもがき生きているのに、周りはなぜ変なやつ扱いしてるの?と印象がどんどん変わる。

影の主人公はクリスですね。
この子と向き合うことでディヴィッドが助けられてたね。

たぶん、誰もがディヴィッドを羨ましいと感じるはず。
人生の困難や転機に、心のままに、思ったままに、そんな風に生きて乗り越える、こんな風に生きられたらなぁーと思うはず。

ジェイク・ギレンホールって決してイケメンとかスタイリッシュという感じではないのに、何だろね。すごくかっこいい、魅力的。

ナオミ・ワッツの愛ある眼差しも、とても素敵でした。