愛する気持ちというのはリアルタイムでは姿を現さない。
彼のこと愛していないと思っている。
それでもきっと思い出して涙が出る時が来る。
その時やっと愛していたのだと気づくだろう。
今ある愛なんて思い出さなくなってしまうのだろう。
今が全てだと思っていたけど、わたしは思い出でできているしなあ。
かなしい。
かなしいよ!って大声で元気に叫びたい。
涙がとまらなくてタバコの火が消えそうだ。
なんて素晴らしい映画なんだ。
映画を作ってくれてありがとう。ありがとう
わたしもこんな感じなんだろうか。
わたしが死ぬ方なのか、わたしが残される方なのか。
どっちにしても、お互い知らなさすぎている。
わたしが休みの日に誰とどこでなにをしてるか。
仕事中になにを考えているのか。
彼がどんな仕事をして誰となにを話して休みをどう過ごしているのか知らない。
興味がない。
ただ私たちは結婚している。
それで突然死んでしまったときわたしは泣けるのだろうか。
自由と共に空を舞っているのだろうか。
なにもない空に何かを感じるだろうか。
その後には
羽を休める木をさがすだろう。
わたしと彼は鳥であり木であろう。
同じく空に向かって伸びていき、舞っていきそれでもそばにいるだろう。
タイトルが素敵じゃないか。
あんな伝言を冷蔵庫の中に見つけたらわたしは一生飛べない。
って今だけ言わせて。
もう少ししたらちゃんと飛ぶから。
今だけちょっとだけ。