ある時、主人公のデイヴィス(ジェイク・ギレンホール)の妻が交通事故で突然亡くなってしまった。
だがデイヴィスは妻が亡くなったのに、取り乱すこともなく冷静で「悲しい」という気持ちすら出てこない。
やがてデイヴィスは、義父のフィルから言われたアドバイス“壊れたものは、一旦全て分解してみるしかない”に従って、身の回りのものを解体し始めた。
「ダラス・バイヤーズクラブ」「わたしにあうまでの1600キロ」などの作品の監督ジャン=マルク・ヴァレによる、一人の男が自身の心を取り戻していくドラマ映画。
原題は「Demolition」(=爆破、破壊という意味)。原題と邦題がかなり違うので、ミスリードを誘いますが、何故この邦題なのかは映画を観れば分かりますが…ですがやっぱり分かりづらい…。
デイヴィスが何かを壊したり解体し、また作り直すことで、心を取り戻す様子を描いているのかな?と初見の時に思いました。今回再レビュー。
デイヴィスが色々な物を壊していく様子は「もっとやれ!」と言いたくなる位に爽快です。ジェイク・ギレンホール以外にこの役をできる人がいるのだろうか…。
それと晴れた日のあのシーン…。デイヴィスが、自分がどれだけ妻に愛されていたか気付く場面。
物語序盤でデイヴィスは「妻のことを何も知らない」というけれど、デイヴィスの回想からは魅力的な妻の姿が何度も映る。なんだ、ちゃんと妻のことを知っているじゃないか、としんみり思ってしまいました。
ラストの海岸沿いに作られたメリーゴーランドがとても美しいです。
まだ未鑑賞の方は是非^^