思ってた映画と違った。
もっと悲しみを訴えるとか悔しさや無力さを訴える映画かと思ってたら違った。
淡々と平坦で盛り上がり所が分からない人生を歩んでいた主人公が
妻を突然失くした事で色々変わり始める。
ちょっとした疑問やちょっとした不満を凄く正直に表すようになった。
最初、単純に投げやりになったのかと思ったけど
ふと気づくと悲しい表情をしていて
どうしたらいいのか分かってないんだなと思った。
身近な人の突然の死を
ちゃんと直ぐに悲しめる人もいる。
ずっと悲しみ続ける人もいる。
この主人公みたいに自分が何を失ったのか直ぐに気づけない人もいる。
どちらかと言うと主人公側の身としては彼の正直さが羨ましい。
またギレンさんの笑顔と真顔が素晴らしい。
正直泣く映画ではないけれど
見るタイミングによってはトンっと背中を押す映画になると思う。
