アユカ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのアユカのレビュー・感想・評価

4.2
妻が死んでも涙が出ない、妻の死をすんなり受け入れてしまった、自分は妻を愛していなかったのかもしれない。
それに気づいたデイヴィスはDemolition(破壊)を通して自分の感情を整理していく。

ラブストーリーなのかと思って見たら、邦題のミスリードがすごい!って話は一旦置いておいて、本当に素晴らしいヒューマンドラマだった。

重苦しいストーリーを想像していたからデイヴィスの行動のぶっ飛び加減には思わず笑ってしまったし、ダンスシーンなんか最高だった。

「愛はあった。おろそかにしていただけ。」というようなセリフが全てだと思う。妻の妊娠を知るのも破壊行為の中だったし、デイヴィスにとって妻への愛という感情を思い出すきっかけになったのが、妻が自分を裏切っていたという事実だった、それだけ。難しいけどそういう単純ではない人間の感情の繊細さがよく描かれていた。
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