最後の最後で一気におもしろくなった。
妻を亡くしたのに涙が出ない、悲しくない。そうは言っててもきっと心の深いところで気づかないうちに相当なショックを受けていただろうし、
愛していなかった、そうは言ってもきっと心の深いところでとってもとっても愛していたんだろうなと。
一番最初の手紙に起こったことを書いている時点で妻への愛がなかったわけではないというのがわかりきっていた。本人は気づいていなかったけど。
いろんなものを分解して、いろんなものを破壊して、芯の部分にたどり着けたんだと思う。
カレンとカレンの息子との出会いも彼にとってとても大きなものだっただろう。