NaitoMami

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのNaitoMamiのレビュー・感想・評価

3.8
子どもは無条件に愛さずにはいられない存在だけど、配偶者となると不思議とそうはいかなくて。
相手への想いが愛なのか嫌悪なのか、信頼なのか幻滅なのか、感謝なのか諦めなのか…分からなくなることが多々ある。

いや、そんな明確な対極どっちか分かるでしょ!
って自分でもつっこみたくなるけど、本当に分からない。
境目がなくて行きつ戻りつ、どっと濁流になったり逆流したり。

突然、パートナーを亡くしたらどう思うのかな。
もちろん悲しいだろうけど、きれいごとじゃない色んな感情や記憶もよみがえってくるから、
悲しむこともきっとそんなに簡単じゃない。
そういう、一筋縄じゃいかない複雑な感情の行方を静かに、丁寧に描いた作品だと感じました。

ジェイク・ギレンホール 目当てで観てたから、エンドクレジットでジャン=マルク・ヴァレ の名前が出てきて嬉しいサプライズ。
思えば、この人らしい切なさや痛みを伴うやるせなさがぎゅっと詰まっている。
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