このレビューはネタバレを含みます
自由でいることと生活を生きることのバランスをずっと考えます。
そのどちらにも価値があって、そのどちらに寄りすぎても。何かが過ぎて良い、という状態はあまりないんだろうな。
悲しいときに、辛いときに、笑っちゃうとか、笑おうとするのは、心が自然にバランスをとろうとしてる、とまえに何かの本で読みましたが、その逞しさが人間で
そのバランスのとり方にこれというやり方はないから、ひとりひとりが色んなやり方で、その途中で違うやり方の人にも出会ってぶつかって…。
なかなかとれない、その情けなさも人間で。
映画でしかできない、というやり方で100分間の映像いっぱいに広がる悲しみに心が震えました。