破壊し続け見つけたもの。
ジェイク・ギレンホール…。またこれはクセが強い主人公。
この主人公には全く共感できず、終始理解できないものを観せられてるような気分。
妻が亡くなったのに涙も一切無くやけに冷静。
このよくわからない感情を自販機のカスタマーサービスへぶつけたり、冷蔵庫を解体したり、終いには人間関係まで解体、破壊していく。
どうしようもない気持ちを和らげるために物に当たったり、爆音で音楽を聴いたりするのはわかるが、彼はいくらなんでもやりすぎ。
妻と結婚をした理由が「楽だったから」と言ったのは本当に信じられなくて主人公の人間性を疑う。
この時からすでに彼は感情がなかったように思える。
いくら自分が望む形ではなかったとはいえ、高給な職に広くて立派な家。
側から見たら贅沢な悩みにしか見えない。
しかも妻のおかげでそれを手に入れられたというのに、それに対し何の感情もないどころか、家を破壊し始めたのには恐怖すら感じた。
こういう自分で何も作り上げることができないのに文句ばかり言って、ただ壊すことしか出来ない人は好きになれない。
ラストも結局妻の遺産で自分が良いことをした気になってるようにしか見えず、あまり理解できなかった。
妻と向き合うのが遅すぎて切なさを通り越してイライラしてしまった…。