突然の事故により妻を亡くしたエリート銀行員が、身の回りのものを破壊することをきっかけに変わっていく話。
あらすじだけみるとなんとも荒唐無稽な話に思えるけど、実際に観てみると結構引き込まれた。偏に役者の演技力に因るところが大きかったのかも。
今まで一緒に暮らしていた人が突然いなくなってしまう。
悲しいとか、苦しいとかよりも、あまりの喪失感で壊れていってしまう。
主人公を演じたジェイクギレンホールの表情や佇まいに妙な説得力があった。
ナイトクローラーやサウスポーに比べるとずいぶん地味な映画だけど、明るい未来を暗示するようなラストで、鑑賞後の後味はとても良かった。