しんたろー

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのしんたろーのレビュー・感想・評価

4.3
人は誰しも辛い現実や悲しい過去から逃げたがる。一時の快感として大麻に逃げる顧客課の女だって、慈善活動に置き換え正当化しようとする義父だって、ジェンダーに迷うませっくれた少年だって、同じ。たまたま、”解体”に価値と喜びと充足を見出しただけのしがない一人の男の再生と再認識の物語。
失ってから初めて気付く事がある、なんて良く聞くそのフレーズの奥には失う前の無関心と喪失後の再認識のバランスが存在している。
関心と認識を持って欲しかった死者と、無関心を再認識した遺された者。2人の想いが詰め込まれた邦題。
個人的にはとても良き映画。ジェイクギレンホールは表現力がえげつない。
しんたろー

しんたろー