いきなり事故で女性が亡くなり、のちのち意味が分かるという惹き付けられる始まり。
もうこの時点でショッキングでぐっと画面に引き寄せられたのが、とても嬉しかった。
人生は公私の使い分けが非常に難しいもの。
仕事を大事にすればもちろん妻との時間が疎かになるし、その逆も然り、
それゆえの不倫。妊娠。
よく聞くような話だが、ここで映画の始まり方に繋がると思う。実際、視聴者(こちら)が、観始めた心境と主人公(ディヴィス)の心境は変わりないものでは無いのだろうか。
つまり、妻に対してそれほどまでに無関心で仕事人間であったのか。
よく言われるのが仕事とは生きるためにするものである、なのにいきることが、しごとをする?本末転倒ということを言いたい。
まさにこの映画はそれを映し出しディヴィスの家は、なんと であったことか。
分解 解体 破壊行為は外側だけが作られた中身のない惨めなものを、ことごとく自分の中から完全に消し去り、気持ちを整理させるためのものだと思う。
ワゴンの正体は、結局最後までわからなかった。あの古い車は義父が乗るものであったのか、はたまたカレンだったのか。
墓に見舞いに来る人が不倫相手ではなく、事故相手。何故あそこのタイミングで、思わせぶりをした演出を持ってきたのか。
到底一度で理解できる内容ではなかったので、時間を開けて再鑑賞を。。