まりん

ローズの秘密の頁(ページ)のまりんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛ドラマと分類されているけれど、コレは贖罪の物語ね。
戦下の田舎町で、居るだけで人目を惹いてしまう美しいローズ。
男たちが勝手に恋して騒いで争って。彼女は気の毒なのだけれど、群がる男のあしらい方は心得ている。

それでも愛する人ができ、束の間の幸せを味わって、その束の間と引き換えのような辛い50年間。
神父の行動は嫉妬だったのかな。それとも引き離される前の措置のつもりだったのか。

でも、そう言う結末なのだろうと予想はするけど、それはファンタジーじゃあるまいし出来過ぎでしょ。と思う。
思うのだけれど、そうであって欲しいとも思う。

そして最後、納得するのだ。あぁ、コレは贖罪なのだと。
切ない美しい物語。


そのBGMに、ローズが弾くベートーヴェンのピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』通称「月光」が流れるのだけれど、私が世界で一番好きな曲なの。
この曲流れただけで、切ないし、胸を打つし、身震いする。凄く効果的だった。

久し振りに頼もしいEric Bana見たな。
まりん

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