みねとも

ローズの秘密の頁(ページ)のみねとものネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

虐げられた女、信念を貫く老女、バネッサ・レッドグレイブ。
どれをとっても完璧に好きな映画。

切なく悲しいストーリーで、胸が張り裂けそう。
神の名のもとに行われる横暴。
めだつものは、消される世の中。
第二次世界大戦中のアイルランドでの話とはいえ、現代に通じるものがあるように思えてならない。

聖書の隙間に綴ったローズの気持ち。
聖書の教えによって虐げられられている彼女が、
大切にしていたのは、聖書そのものではなく
そこに綴ってきた愛しい人への思いなのだ。

人を好きになるという気持ちの本質を、もう一度思い出させてくれるような素敵な映画だった。
みねとも

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