ローズの秘密の頁(ページ)の作品情報・感想・評価

ローズの秘密の頁(ページ)2016年製作の映画)

The Secret Scripture

上映日:2018年02月03日

製作国:

上映時間:108分

3.6

あらすじ

アイルランド西部にある聖マラキ精神病院。取り壊しが決まり、転院する患者たちの再診のために病院を訪れた精神科医のスティーヴン・グリーン(エリック・バナ)は、赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として40年もの間収容されている老女ローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を看ることになる。赤ん坊殺しの罪を否認し続け、自分の名を「ローズ・マクナリティ」と訴え続ける彼女の様子が、一般的な患者と異なる…

アイルランド西部にある聖マラキ精神病院。取り壊しが決まり、転院する患者たちの再診のために病院を訪れた精神科医のスティーヴン・グリーン(エリック・バナ)は、赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として40年もの間収容されている老女ローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を看ることになる。赤ん坊殺しの罪を否認し続け、自分の名を「ローズ・マクナリティ」と訴え続ける彼女の様子が、一般的な患者と異なることに気付いたグリーン医師は、ローズが大切にしている1冊の聖書の存在を知り、彼女の過去に興味を持ちはじめる。ローズは何十年にもわたって、聖書のなかに秘かに日記を書き綴っていたのだ。そして、彼女は日記を辿りながら半世紀前の記憶を遡り、自分の人生を語り始める――

「ローズの秘密の頁(ページ)」に投稿された感想・評価

Solaris8

Solaris8の感想・評価

4.2
6/16 富山のほとり座と云うシネマ・カフェでローズの秘密の頁を観た。

映画は現代のアイルランドの精神病院で赤ん坊殺しの罪で収容されている老女を転院させるかどうかの再診の判断で精神科医が派遣され、主人公の老女が第二次世界大戦頃の若かった時代を回想する形式で語られる。

以前、アイルランドのマグダレン精神病院事件の事を知ったのだが、カトリックのアイルランドでは当時、婚外子を産んだ女性は堕落した女性と見なされ、精神病院に隔離される事が少なくなかったと云う。当時、女性の保護・収容を大義名分としてカトリック教会の名の下で運営された保護施設で母子に対する虐待が在った。第二次世界大戦当時のカトリックの女性の貞操観念というのは酷いもので男性に色目を使う女性も告発されて同等の取り扱いを受けたと云う。

アイルランドはカトリックの国だが、北アイルランドの住民の裕福な支配層にはプロテスタントも多く、主人公はプロテスタントだった。美貌に恵まれた若き日の主人公は、カトリックの神父と酒屋を営むプロテスタント系アイルランド人の二人の男性に出会うが、結婚が許されない神父は主人公のストーカーの様に付きまとい、英国空軍に志願し勲章を授かった酒屋の男性と結婚する事になる。その夫は英国空軍に志願した事でカトリック系住民から恨みを買い、殺される。

この映画はアイルランドの暗い歴史と当時の宗教的な背景や英国との外交関係を組み合わせて作られた映画で、在り得ないような絵空事のサスペンスミステリーのドラマでは無い。

以前、北海道の稚内丘陵を訪ねた事があるが、青い海の近くに緩やかな緑の草原の丘陵地帯が広がっていて、晴れた日の稚内丘陵は美しかった。稚内丘陵はアイルランドの丘陵地帯によく似ていると云うが、雨が降って海が荒れて暗くなってくると寒々として寂しさを感じる場所でも在り、アイルランド民謡のロンドンデリーの歌を想い出した。

第二次世界大戦当時の複雑なアイルランドの社会背景の中で、プロテスタントの牧師の下で結婚した二人が、アイルランド丘陵や穏やかなアイルランドの海辺を幸せそうに過ごす一瞬が美しく、アイルランドの寒々とした曇り空で海が荒れる中、主人公がカトリックの神父一派に追われ、打ち上げられた海岸で子供を産んでしまう二つの場面が美しいアイルランドの国土と悲しいアイルランドの歴史の対比の様で印象に残った。

映画の最後の方で、主人公の子供が産まれたのはラッパ水仙が咲いて、リンゴの花が咲いた頃だったと云う会話があるのだが、今年は地元の富山の実家の近くで4月に水仙の花を観て、GW頃にリンゴが特産の魚津でリンゴの花を観た。遠くに思えるアイルランドだが、富山の自然もアイルランドの自然もそんなに変わらないと思うと親近感が湧いて来る。
ehonwolf

ehonwolfの感想・評価

3.7
臨月の妊婦の行動があり得なさすぎてボーゼンだったし、色々とご都合主義な展開ではあったが、強い意志を感じさせる美しい瞳の主演女優二人の演技が素晴らしく、とても引き込まれた。アイルランドの情景が美しく、痛々しく残る傷跡にそっと手を当てるようなエンディングに癒やされた。できれば原作を読んでからもう一度じっくりと観たい。
tamae

tamaeの感想・評価

3.0
鑑賞後にネットで調べた通り、時代背景とか分かってないと少し分かりにくい映画だった。でも、ハッピーエンドだし、若干の感動もあったし、良い映画ではあったかなー!
戦争、国家、宗教に翻弄される個人。

第二次大戦中、産んだばかりの我が子を殺したとして精神病院に幽閉されたアイルランドの女性ローズ(ルーニー・マーラ)。
はたして本当に彼女は自分の子供を殺したのか?彼女の恋愛を絡めて展開する物語。

若き日のローズがルーニー、年老いた現在の彼女をヴァネッサ・レッドグレーブが演じています。
少し嗄れ声のヴァネッサがヒロインの人生の過酷さを良く表現していますし、私生活では反体制的なヴァネッサの生き方も役に良くマッチしています。

アイルランド系のルーニーも本編に登場する美しいアイルランドの風景にマッチしています。
まぁ

まぁの感想・評価

3.9
苦しかった…観ていてキツかった…(涙)

主人公ローズと愛するマイケル…
2人の「幸せ」な時の映像が、
本当に素敵で…♡
心から愛しあっているんだ…と分かるから…
他のシーンが…キツかった…

特に…精神病院のシーン…
当時は…きっとそうだったのだろう…と思うけれど…
「拷問」に観えた…(涙)

何が真実で、何処からが妄想なんだろう…と鑑賞中は思っていたのだけれど…

「自分の半生を聖書に綴る」…
「聖書」に書く事で…「自分」を保っていたんだろうな…と思う…(涙)
…「嘘」は書けないものね…「聖書」には…(涙)

ピアノ曲メインの「音楽」…作品に合っていて…泣けてきた…(涙)
…短調から…長調へ…(涙)

映像も…本当に「美しく、綺麗」…だった…♡
ルーニー・マーラ……繊細な役を演じ切っていた…♡…美しい女優さん…♡

第二次世界大戦中…「愛」を貫いた2人…(涙)
時代が違っていれば…と思うけれど…(涙)

「愛を込めて見たものが真実」…この言葉…素敵だな…と思った…♡

ラストに明かされる「真実」…肩の力が抜けた…♡(ラストシーン…印象的…♡)

…劇場鑑賞を逃した…と思ったら…少しだけ遠い劇場で…
スクリーンで鑑賞出来て…良かった…(o^^o)
丘

丘の感想・評価

-
2018.6.29鑑賞。
聖書に、自分の人生を書き込み続けた女性の物語。
秘密は紐解かれる。けれどそれがなければ、人生の救済もない。

上手く愛せない神父の存在が、哀しかった。

美しい映画です。
Hazuki

Hazukiの感想・評価

4.3
Anything you see with love is truth, rest is smoke.
2018年6月22日
昭和館2にて鑑賞。
取り壊しが決まった聖マラキ病院。
この病院に40年間入院している老婆のローズの診察にきた精神科医のグリーン。
ローズは、大切にしていた古い聖書に書かれた日記についてグリーンに対して語っていく様子を描いた作品。
ローズの経験した恋愛、赤ん坊殺しの結末の展開、意外な物語の結末に驚かされましたよ。
roro

roroの感想・評価

3.0
自分の子供を殺した女性が、40年間収容されている。
何か訳があるような女性の表情。
そして、40年間の記録を記した聖書。
一人の精神科医が謎をとく…

予告にひかれ観賞。
最後の最後は、粗い展開だが、良質の映画をみたなと満足する作品。
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