ももたろう

世界一キライなあなたにのももたろうのネタバレレビュー・内容・結末

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作小説が大好きで映画版をやっとこさ見れた。
正直、コテコテな恋愛小説は苦手だけど今作は恋愛に重きを置いておらず 「生」「死」に重点が置かれていたので凄く好印象。なので映画化されると知った時は子踊りするぐらい嬉しかった笑


簡単なあらすじは
事故で四肢麻痺となり人生を諦めている若きウィル。
そんな彼の新しい介護人となったルー。
しだいに2人は惹かれ合うようになるが…。


といったストーリー。
映画版を見終わった感想としては純粋に良かった!と。
まずキャストがぴったりで私が想像してたウィルとルーだった。

やはり2時間で納めるには描ききれていない箇所もあったり、主人公ルーの気持ちが見てる人に誤解を与えてしまうんでは…と思うまとめ方だったりと少し残念ではあったけど、それを差し引いても上手く出来ていたのではないかと思う(めっちゃ上から目線笑)


あと私はこの作品に関しては恋愛映画ではないと思ってるので笑
「尊厳死」「安楽死」という中々重い題材だし。日本ではあまり馴染みのない言葉だし。ちなみに
尊厳死とは、その人が人間としての尊厳を保って死ぬこと。
安楽死とは、死ぬときに苦しまずに死ぬこと。改めて調べてみた。

法律上、日本ではこれらの方法での死が認められていないので馴染みがないのも仕方ないかな?と思う。私もこの本を読むまではあまり考えた事も無かったし、どういうものなのかも知らなかった。
なのでこの映画(小説)でとても考えさせられた。


いつも映画を見ていて考えるのは
「もしも自分だったら…?」
「もし私がウィルの周りにいる立場だったら?」
私は彼の選んだ選択肢を尊重したいと思うだろうなと。
だって「苦しみながら私達のために生きてくれ」なんて自分勝手な事言えない。

そしてもし自分が彼だったら…と考えたら、やはり同じ選択をしたんじゃないかな?と。
だって自分の人生は自分のものだから。

この物語での彼は選択できる恵まれた環境下にいたのが少しでも救いだったかな…と感じた。



最後に、
映画を見て良かったなと感じた方へ
「原作読んで!」
映画は映画で良かったけど私は原作本をめちゃくちゃオススメしたい。
やはり細かい描写があるし、キャラクターの心情も捉えやすいので…
お時間がある人は是非読んでほしい。

「ミービフォアユー きみと選んだ明日」
私は嗚咽しながら大号泣しました笑

読み終わった後なんとも言えない感情がうごめく。
結末に満足したし清々しく感じるも、どこか苦しいというか胸が痛いというか納得していいのか…?とか考えたり。これに関しては読んだ人それぞれに違う捉え方があると思います。でも何かしらの感情に心臓を揺さぶられるんではないかな。
そうであって欲しいな。
ももたろう

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