ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)が不慮の事故で四肢麻痺になり、車椅子生活を送る大富豪のウィル(サム・クラフリン)の世話係兼話し相手を務めることになるところから物語が始まります。
イギリスの田舎町の風景が美しく惚れ惚れします。ルイーザはいつも眉毛が八の字になって決して美人ではないし、洋服もかなり個性的。でもとってもキュートで心が綺麗な家族思いの女性。最初は全く心を開かないウィルも彼女の素直さに心を開いていきます。
ここまではよくあるラブストーリー。
以下ネタバレです。↓
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この映画のテーマは「尊厳死」。
事故に遭う前はイケメンでお金持ちで仕事も順調だった彼は、事故後の自分の姿に耐えられず半年後に「死ぬ」ことを決めています。
最後には心変わりして2人で人生を歩んで行くものと思っていました。予想外の結末は悲しかったけど、今の自分を受け入れられず「死」を選ぶ気持ちも分かるし、家族が生きていることを望むなら…とも思います。想像で答えは出せません。
彼の最期の数ヶ月をルイーザが癒したことは間違いありません。個人的にはウィルの元彼女の人生を空想でかなり歪めて行くシーンが可愛かったです。
原題は『Me Before You』。このままでいいし、日本語にするなら「あなたに出会う前の私」じゃないかと…。