海

世界一キライなあなたにの海のネタバレレビュー・内容・結末

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

邦題で損してる。いい映画なのに。

大学の倫理学で考えさせられた安楽死。
どちらが正解や不正解でもないけれど、どっちを選択しても苦しむ人は絶対出る。だけど、それと同時に救われる人もいる。本当に難しいお話。
ウィルには生きて欲しかった。
けれど、毎日、目を覚ますことの苦しさ、死を生きている彼を考えると、そんな簡単に言えることじゃない。
でも、猶予の半年の間にルイーザに出会えてよかった。
そして、ルイーザもウィルに出会えてよかった。
小さい世界で落ち着くことも良いことだけど、大きい世界に羽ばたいて、視野を広げていくべき。
あの、ランニング彼氏で改めてそう思った。たしかにそれはそれで幸せかもしれないけれど、視野の広いウィルを見るとランニング彼氏の行動力とか考え方とか狭い世界で生きているなって思った。
ルイーザもウィルと出会えた事で視野が広がったと思う。
そして、最後のウィルの贈り物が素敵すぎた。パピヨン(=蝶)の香水。香水ショップにも蝶の絵が。しかも、プレゼントを送るんじゃなくて、自らパリに行って買わせるっていうのが、素敵。買いに行く事自体が、彼女を小さい世界から大きい世界に自分で羽ばたいてっていうメッセージになっている気がして…感動した。
ラストの誕生日プレゼントでもらったハチの柄のタイツを履いてパリを歩くルイーザがとても魅力的だった。
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