ぴょん

世界一キライなあなたにのぴょんのネタバレレビュー・内容・結末

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

主人公2人に限らず、ルーの妹やお父さん、ウィルの両親やネイソンなどなどが起こす、自分の大切な人を幸せにしてあげたい、っていう気持ちの連鎖にとってもほっこりした!とっても美しい映画。
物理的にいえば、バッドエンドなんだろうけど、見終わってなんだか清々しい気分になるのは、ウィル本人やウィルの周りの人たちが精神的に前に進んだからなのかなと思った。
最後のシーンでウィルからの手紙を読んで香水を買って新たな一歩を踏み出すルーはすっごく綺麗で自信に満ち溢れてたし、最初は子を愛するがためにウィルを縛り付けてたお母さんと、ウィルの気持ちを尊重したいお父さんで対立してたけど最後は2人でウィルの「望む通りに」安楽死を受け入れてた。そしてウィル自身も、最初は昔のようには生きられないから死にたい、という完全に後ろ向きで自分本位の動機だったけど、最後はたぶん最初より前向きだろうし、ルーに迷惑をかけたくないっていう他人への思いが入ってたと思う。
ウィルは死を選んだことで、ルーや両親の心の中で自由を手に入れることができて、きっといい選択だったのかなって思う。

ルーのお父さんの他人は変えられない、愛することだって言葉、とっても素敵だなと思った。あとウィルを競馬に連れて行って車椅子がぬかるみにはまったときに、通りすがりの人が助けてくれてなんかワクワクする!ってルーが言ったシーンすごく好きだった!
パトリックはあの映画の中で1人だけ自分本位のまま変われず、なんか浮いてるキャラ?気持ちもわかるけど…ルーはこのあとどうするんだろうな、わたしは別れるに一票。

自分自身、安楽死にものすごい抵抗感とか嫌悪感を感じてたけど、場合によっては前向きな決断になるのかなってことを学んだ。

あとエドシーランのphotographが、人の温かさを感じるこの映画にとっても合ってた。
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