まつき

クリムゾン・ピークのまつきのレビュー・感想・評価

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)
4.2
Filmarks平均スコア3.5、苦手なホラー要素、あまり興味のないゴシック系世界観、と、「観に行こう」と思う要素がほぼゼロだったのですが、「意外にもドロドロ愛憎劇」と聞いて突撃してきました。

まさかの個人的に超ヒットです。自分に何がハマるのか本当にわからないもんですね。人の評価は自分の評価とイコールでないこと、興味がないと”思い込んでいる”ものに興味を持つことの大切さに改めて気付きました。

「ドロドロ愛憎劇」は、割とストレートなドロドロ。そんなにゴチャゴチャしてない。ベタ、なのかな?あどけなさの残る女性と、謎めいた紳士風男性と、狂気を孕んだ美しい女性、3人それぞれ思わずうっとりしてしまうビジュアルで魅力的。関係性が、徐々に明らかに、徐々に展開していきますが、私にとっての主役は、その舞台である「屋敷」と「住みつく幽霊」。

屋敷の構造が面白い。玄関から入るといきなり大きな吹き抜けのようになっていて、らせん状に階段がある。その階段から、2階、3階とそれぞれの部屋に行ける。地下もあって、それらを昇降機で移動することができる。隠し部屋のようなものがあったり、不気味な廊下があったりと、「一体この建物はどういう作りになっているのか」とワクワクしっぱなし。幼い頃『ホームアローン』に感じたワクワクに近い。

天井に穴があいていたり、日の光が差し込んだりで、映像から伝わる冷気でこちらまで寒くなってくるのも良い!その他、インテリア小物とか、光と影とか、血の赤と屋敷の深緑、雪の白と土の赤、特徴的な照明に、たまらなく惚れてしまいました。

そこから出てくる独特な造形の幽霊が、ストーリーの真実を導き出していくというのもワクワク。。。

キャラクターもそれぞれ愛せました。特に、謎めいた男トーマスの、その愛は本当なのか、そうじゃないのかでずっと翻弄されていました。演じるトム・ヒドルストンの表情、とくに目がよく、終盤の行動のすべてが素敵でした。

あれだけ「舞台」に力を入れているのだから、登場人物がアイコン的になっていて、ストーリーも変にゴチャゴチャしていなくって、むしろバランスが良くとれているなぁというのが私の感想です。面白かった!

それにしても、ユニバーサルのロゴは、ピッチパーフェクトしかり、スヌーピーしかり、毎回楽しませてくれて好き!笑

そして、公式サイトのデルトロ監督の写真がめっさ可愛いので是非ご覧あれ!笑