『シェイプ・オブ・ウォーター』『ナイトメア・アリー』のギレルモ・デル・トロ監督作品という事でまま期待して鑑賞。
しかし前述の二作品とは明らかにテンポが違う。美術に拘りのある監督である事は承知しているが、それに力を注ぐ余り魅力的なストーリーは何処かに置いてきてしまった印象だ。
俳優陣は良く出来た演技を披露しているが、登場人物が謎めいていて本心が最後まで見えなかったと思ったら、結論が出ていたという感じ。特にロキ事トム・ヒドルトン演じるトマスの心情がねぇ。
序盤が退屈な語り口が致命的だったか….。ジェシカ・チャスティンの狂気が混じった表情は雰囲気があって良かったかな。
ゴシック調ホラーが好きな人は見て欲しい作品かな。楽しめるのは雰囲気程度の様な気もするが。
