男女の因縁、婚姻をめぐるゴシックホラー。
この頃既にデルトロは「女性」を描く視点に優れているなと思う……。
作風はまったく違うけど確かに『シェイプ・オブ・ウォーター』に繋がっている
あと良かったのはゴシックホラー部分（幽霊など超常的な要素）とサイコホラー部分がうまく両輪で成立していた点で、ハイブリッドに楽しめる。
深紅の丘（クリムゾン・ピーク）という場所そのものに力が宿っているという設定もすごく好き。美術は美しいし、美しさ自体が怖くもある。
ただ人物の掘り下げが浅いのは……いつもの事かもしれないけど、やっぱり気になってしまう。役者がいいから一見ふんわりよさげに見えるんだけども。
