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カリートの道のmiのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
4.0
一度足を突っ込んだら抜け出せない。
男はヤクザの世界。女は夢破れた望まぬ世界。友はクスリの世界。
足元の沼は自身の意思とは関係なく絶えず培養を続ける。真綿で首を絞めるように、ただし確実に破滅の音がする。
自宅扉の隙間から鏡越しに挑発するなどはもはや反則技。そうなると扉は突き破るためにあり、一つ枷を外れたことで回り出すカメラが情熱的。
重要な局面でカメラがなんかしらアクションするの好き。

弁護士だろうが人として間違ったことに手を出すと引っ込められない。コカデイブなかなか狂っててよかった。
アメリカ映画の司法取引の選択感って痺れる。
落とし前をつけるカリート、超絶ハードボイルドだぜ。
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