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アイ・ソー・ザ・ライトのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

アイ・ソー・ザ・ライト(2015年製作の映画)
2.5
1940年代に活躍したカントリー歌手ハンク・ウィリアムズの伝記映画で演じるのはトム・ヒドルストン。皆様書かれている感想に同意で、なかなかつまらなかったです(笑)。ハートがないというか、伝記映画なのに「人」が描かれていない感じなんよ...

出来事を淡々と時系列で並べるのもまぁいいんのですが、どういう想いがあってその出来事に至ったのか、或いはある出来事が起こってどんな想いが生じたのか、という視点が完全に欠落していて、結局「アル中・ヤク中の人」ということ以外何も伝わってきません。

そんなこんなでハートがないのでトム・ヒドルストンの歌も、技術的なところはよくわからないけれどとりあえず全然心に響かない。市井のアメリカ人の心を歌うのがカントリー・ミュージック。他の映画で言うと、「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジスはもちろん、「Bros」で初めての夜は4Pだったねと歌うふざけたビリー・アイクナーの方が断然"カントリーの魂"が感じられる。

Spotifyが日々勝手に選んでくれる自分用mixの1か2のどちらかはいつもカントリーで構成されてるくらい、カントリー・ミュージックは好き。ただ昔の歌手や曲はなじみがないので、本作で好きな音楽のルーツを垣間見ることができたのはよかったけれど、まぁでもぜひ他の監督さんで製作を再チャレンジしてほしいです!

何か褒めとこう。トム・ヒドルストンのあどけない笑顔に帽子がよう似合っとった。
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