エディ

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のエディのレビュー・感想・評価

2.2
夜に高速道路を走行中の車中であちこちと電話をかける男とその会話だけの86分を延々と流すワンシチュエーション映画の極み。暗い車中の上に表情の変化が乏しいので、映画というよりラジオで会話を聞いているだけみたいな印象だ。敢えて、この設定にこだわる理由も不明なくらいに退屈だった。
主人公アイヴァンは建築現場監督として順調なキャリアを築いてきて、明日は欧州でも有数のビッグプロジェクトがある日だった。しかし、彼は車中から上司や同僚に連絡し現場監督をできな旨を伝え、上司から解雇されてしまう。
そして、家族の待つ家でサッカー観戦をする約束も反故にして、ある女性の出産立会いのためにひたすら高速道路を走り続ける。。。

アイヴァンがやり取りをする相手は、上司、同僚、そして、家族(妻)、出産立会いの医師とその女性などだが、映画では電話を掛けるアイヴァンしか出てこない。ひたすら電話をしているシーンが続くだけだ。尤も、会話を辿っていくと、何でこういうややこしい事態になったのかか判ると思う。
ただ、彼の突拍子もない動機を理解する事は不可能だった。一見すると突拍子もない行動に走る主人公に共感し、感情移入していくには、そうなった経緯を幼少時などの過去のシーンを使い掘り下げていくから可能になるのだと思うけど、この映画は移動中の車で交わされる電話会話86分だけなので、同情するだけの材料が与えられていないのだ。


アイヴァンの心の闇や危険な過去があるわけでもないので、サスペンスのような緊迫感はなく、ただ変なこだわりで自滅していくだけにしか思えないのだ。なので、変な理屈をこねてキャリアと家庭を壊してしまったバカ男にしか思えない。

アイヴァンは暗い車中で電話をするだけなので、トムハーディでなくても良かったし、そもそも映像観ないで音声だけ聞き「ながら鑑賞」しても全く問題がないレベル。

なんでこういう映画を作ったのだろうと思ってしまった。