これは好き！ 低評価な人がいるのもわかるけれど、なかなか実験的で引き込まれた。
舞台だったらよくある、場所を固定した一人芝居、会話劇。
映画だから役者のアップの表情が際立つ。（今作のトムハはカッコイイ！）
そして他に映るのは車窓から見える高速道路の風景だけ。回想シーンすらなく（演劇の一人芝居だと割とある）、主人公の運転している姿と電話の会話だけで物語が進む斬新さ。
ほんの一本の電話で人生が逆転する様に唖然…
そんな中でも自分の信念を貫こうとする主人公は、自業自得だけど応援したくなった。
映画ならではの大どんでん返しがあるのかな…とハラハラしつつラストを迎えた、個人的にはラストも好み。
それにしても、86分しかないのに電話がガンガンかかってきて、その度にピンチに陥るのがすごい。仕事のトラブル、家庭の行く末。電話をかけてくる相手の心理も思いを馳せると、胸が痛くなるわー。映像より会話に集中すると、より楽しめると思います。
