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ロスト・エモーションのeweのレビュー・感想・評価

ロスト・エモーション(2015年製作の映画)
4.0
||劇場|| 切ない、儚い、淡い。
長岡でロケという事前知識だけで、日本要素あるのかと思い観に行きましたが全くなし。すごい白い近未来でした。

序盤、感情を持たないイコールズの世界の話(英語)が理解出来ないし、感情がないから表情もなくて全く読み取れず、暇なのでSFのお約束の矛盾が気になって仕方がなかったのですが…。

サイラスに感情が芽生えてからはもう!
独りで感情を抱えていたニアの方が脆く、マグカップ抱えてうずくまるシーンなんてキュンキュンします。

基本、表情なしで進むので、心の揺れは相手の顔や身体のパーツのどアップで表現されてる感じ。画面は青や黄色の光に照らされた淡い色と影が多いです。とてもきれい。もどかしく、切ないです。
初めて笑ったシーンなんて本当に輝いているのですよー。

誰に教えられなくても、愛を知ったら触れたくなるのだなあ。もっと触れて、深く、足りないところを埋めたくなるのだなあと。
ラブシーンより、初めて指に触れたシーンの方がぐっと来ます。すれ違い様に指先が触れるとかねー!状況は危機的でも初恋なので!

ひたすら恋愛に振り切れてるけど、ガタカを思い出しました。

再び指に触れた時の幸せな気持ち、わーかーるーわー!!!(鼻水どばー) 恋愛映画として、とても好きです。

2016-66

あ、でも初めての感情が異性相手だったから美しかったけど。何も知らないんだから、同性相手もあり得るよな…。

感情とか廃してる割に食事は美しく美味しそうだし、管理されてる割にはフリーダムだよね。でもよかった♡
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